夢中になるあまりこだわりすぎて時間がかかってしまうことってありますよね。
前回はこだわってしまう理由やその背景について触れました。今回はこだわり行動を調節するための工夫を一緒に考えていきましょう。
こだわり行動を調節するためのポイントは大きく3つがあります。それは、①自分のこだわり具合を知ること、②こだわり時間を組み立てること、③リカバリー方法を考えることの3つです。
では、①自分のこだわり具合を知ること、について考えていきましょう。自分は何にこだわって、どんなふうにどれくらいこだわるのか。こだわる対象と、こだわる時間や量を把握します。
自分のこだわることリストを作ってみましょう。その上で、どのくらいの時間や量(ページ数や個数など)を使ったか、特にこだわったところ、逆にこだわらなかったところはどこかをメモしていきます。
次に、②こだわり時間を組み立てること、について工夫してみましょう。自分がこだわってしまう前提で時間を組み立てるのです。「この資料作成には特にこだわってしまうから、多く見積もって3時間の作業設定にしよう」「この作業は特にこだわらないから、1時間で終わらせよう」などと自分の中でこだわってもいい時間を確保するのです。
そして、③リカバリー方法を考える、について検討していきましょう。細かいところが気になってこだわり、うっかり時間がのびてしまうこともあるかもしれません。それを見越して、予備の作業時間を確保してみましょう。「終わらなかったらこの日に作業をしよう」と、予備作業日や時間を決めておくのです。そうすると、終わらなかった時の焦りも減りますし、「今回は予備日まで使ってしまった」とこだわりすぎたことにも気づきやすくなります。そうすることで、締め切りや約束にも間に合いやすくなったり、終わらない時には少し前もって相談しやすくなったりするかもしれません。
こだわり行動と完璧に付き合おう、こだわり行動をしっかり管理しようとすると、また窮屈になってしまうので、自分のこだわり行動の調査として客観的にデータ分析するように、トライアンドエラーという心持ちも大切ですね。