スケジュール管理が苦手で不安が大きくても【先延ばし】しなくなる工夫3選

この記事では、どうしたら心配さん(日々や将来のことに心配が多い人)の先延ばしが減るのかを考えていきたいと思います。

やることが多くて心配な人、どこから手をつけていいかわからず先延ばししてしまう人に読んでもらえたらなと思います。

心配さんが自分を大切にして過ごすためにも、先延ばししないための工夫を一緒にみていきましょう。

目次

1 不安が大きくて先延ばししてしまう人
2 おすすめの工夫①【はじめの一歩のハードルを極端に小さくする】
3 おすすめの工夫②【段取りの細かなステップを考える】
4 おすすめの工夫③【10分のスキマ時間でやってみる】
5 そのほかの工夫

1 不安が大きくて先延ばししてしまう人

 どこから手をつけていいかわからなかったり、また失敗するんじゃないかと不安になってなかなか始められないことってありますよね。

私自身も、不安になってなかなか手をつけられないことがあります。

この先のことに心配なことがあると、その不安を感じないようにするために、やるべきことを避けてしまうのです。

また、この先のことが不安だからという理由だけでなく、そもそもスケジュール管理や段取りを考えるのが苦手な人もいると思います。

じゃあ、単純にスケジュール管理を学べばいいんじゃないかという考えも浮かんでくるかもしれません。

ですが、予定や時間管理の方法を学ぶだけだとうまくいかないことがあります。それはなぜかというと、先ほどもお伝えしたように、「不安な気持ちによって取り組むこと自体を避けてしまうこと」があるからです。

単純に予定管理を学んで知識やスキルを向上させても、不安な気持ちへの対処がうまくできなくて、結局回避してしまうことがあるのです。

では、不安な気持ちがあってもどのように取りかかればいいか、工夫やアイデアを考えていきましょう。

2 おすすめの工夫①【はじめの一歩のハードルを極端に小さくする】

 まず一つ目は、「はじめの一歩のハードルを極端に小さくする」です。

これは知っていても意識しないとなかなかできなかったりします。

最初から大きな目標や時間のかかることに挑戦しようとすると、人はなかなか始められないものです。

「こんなこと私にできるのかな」「すごい大変そうな気がする」と取り掛かること自体が怖くなったり億劫になったりしてしまいます。

例えば、初めての鉄棒にチャレンジする子が、いきなり逆上がりするのはハードルが高いですが、ぶら下がったり、前回りなどから始めたほうが、少しずつチャレンジできますよね。

ここで、中くらいの目標、例えば、前回りからいきなり始めてしまう人がいます。前回りからでもできる人もいるかもしれませんが、多くの場合、前回りでも高いハードルに感じてしまうのではないでしょうか。

つまり、最初の一歩を思っている以上に小さくすることが大切です。

最初の一歩は、「鉄棒に触ってみるだけ」でもいいのです。

他の例で考えると、料理の目標だったら「レシピを検索してみるだけ」、運動の目標だったら「寝る前にストレッチメニューを考えるだけ」など、「見るだけ」「考えるだけ」などが始めやすいです。

仕事や課題などの場合は、例えば、「見本や手順などのマニュアルを見るだけ」、「明日の持ち物を考えるだけ」なども始めやすいかもしれません。

ただ、一気にマニュアルや資料を全部見ようとするとハードルが上がってしまうので、5分だけ見てみるなど時間で決めてもいいかもしれません。

先延ばししてしまう人は、初めの一歩が高すぎるように設定してしまう人も多いのです。

不安な気持ちがあっても、「これならまだできるかな」と思えることを探していきましょう。

3 おすすめの工夫②【段取りの細かなステップを考える】

 二つ目は、「段取りの細かなステップを考える」です。

段取りを細かく分けてステップにしていくというのは「スモールステップ」と呼ばれたりします。

小さなステップを作って階段のように上っていくイメージです。

例えば、洗濯だったら「1、洗濯したい服を選ぶ」「2、洗剤を入れて洗濯機を回す」「3、畳んでしまう」というようにステップを分けられます。

ただし、意外と気づいていないステップが潜んでいて、もっと細かく分けておいた方が取り組みやすくなる場合があります。

1の「洗濯したい服を選ぶ」だったら、それを2つのステップに分けて、「洗濯しない服を別のところにかけておく」の次に、「洗濯したい服を選ぶ」として、事前に洗濯しない服を分けておいた方がスムーズですよね。

また、3の「畳んでしまう」の場合も、さらに細かく分けて、まず「上下の服だけ畳む」、その後「靴下など小さな服を畳む」など、洋服を仕分けてから畳んだ方が見つけやすくてスムーズだったりします。

やり方は人によって様々ですが、自分なりの方法でもステップを分けてみると取り組みやすくなります。

仕事の場合は、資料作成だったら、「1、何を書けばいいか情報をざっくり見る」、「2、資料に入れ込む情報をリサーチ」「3、概要や目次を決める」「4、見出しや1行目だけ書いていく」「5、文章を書いていく」「6、足りない情報をリサーチ」「7、まとめを書いていく」などのステップに分けることができます。

おすすめはステップを書き出して目で見えるようにすることです。

そうすることで、漠然とした情報から具体的な情報になります。

人は漠然とした情報に不安になりやすいので、先延ばししてしまう人はぜひ視覚化してみることをお勧めします。

不安なことに取り掛かるときも、一度ステップを書き出して目で見てみると、「とりあえずステップ2まではできそうかも」と思えたりします。

4 おすすめの工夫③【10分のスキマ時間でやってみる】

 三つ目は、「さらにやることを細かく分けて10分のスキマ時間でやってみる」です。

先ほど伝えた「スモールステップ」で段取りを細かく分けた中から、スキマ時間でもできそうなことを選んでいきます。

もちろん一気に片付けられる場合はそれでもいいと思いますが、先延ばししてしまう人の中には、一気に取り組もうとするとハードルが高く思える人もいます。

ですので、10分でもできそうなことを知っておくのが役に立ちます。

例えば、洗濯だったら、10分のスキマ時間で、「洗濯したいものだけ分けておく」などができると思います。

また、資料作成だったら、10分のスキマ時間で、「事前に情報リサーチだけやっておく」、「事前に目次だけでも考えておく」などができるかもしれません。

そうすれば、一気に何時間もかけて取り組まなくても、スキマ時間でやっておいた分が楽になります。

そして、実際に取り組む際も、既に進んでいるところがあったほうが取り掛かりやすくなるのです。

先延ばししやすい人は、ぜひ10分でもいいからスキマ時間を使ってみることをおすすめします。

5 そのほかの工夫

 1〜3で挙げた工夫は、「スモールステップ」という考え方が中心になっています。

「スモールステップ」のいいところは、少しずつでも取りかかれた自分に自信を持てるようになることです。

先延ばししやすい人は、「今日も何もできなかった」と落ち込む人もいるかもしれません。「やる気がわかない」ことにずっと苦しんでいる人もいるかもしれません。

ですが、私は様々な方とお話をする中で、このスモールステップを知って、自分のモチベーションとうまく付き合えるようになり、少しずつ自信を取り戻し、新しいことにチャレンジできるようになった人にも出会ってきました。

ただ、人によってどんな工夫が合うのかは様々だったりします。

他にどんな工夫があるかというと、「やり方がわからない際は人に聞いてみる、見本を真似るところから始める」、「カレンダーに達成度を書いて進み具合を可視化する」、「やる気が出なくて先延ばししてしまうことを事前に想定して、予備日を作っておく」、「誰かと一緒にやったり、カフェや図書館を活用する」などがあります。

ご自身に合った工夫が見つかるよう願っています。

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